ぱぷ火🐧💚ご飯読書哲学『ぺんぎんロマンス』

霞を食べて生き延びたい『ぺんぎんロマンス』

ヴィーガン玉子サンドイッチの作り方

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・食パンを作る

1.ボウルに中力粉280g、はったい粉20g、インスタントドライイースト3g、塩2g、甜菜糖14g、そしてぬるま湯を粉の分量の6割を目安に入れて5分程捏ねます。

2.冷蔵庫に入れて一晩置き、取り出して形を整えホームベーカリーに入れます。

3.室温にて一時間半ほど二次発酵させ、焼成スイッチを押す。

4.焼き上がったら、粗熱が冷めてから適当にスライスする。

ヴィーガン玉子を焼く

1.ボウルに豆腐一丁、米粉と片栗粉、ブラックソルト、アガベシロップ、ウコン、黒胡椒を入れよく混ぜる。

2.フライパンに油を多めに入れて温めておき、中火にして1を流し入れ、蓋をして数分焼く。

3.裏返して同じように焼く。

ヴィーガンエッグ系は、使用する豆腐の種類や状態によって仕上がりが変わるのでその都度目分量で作っています。思い通りの食感になるようコツを探っているところです。

・あとは、ベランダの葉物を摘んで洗っておき、ソース(ココナッツオイル、ニュートリショナルイースト、赤ワインビネガー、塩胡椒を混ぜたもの)とケチャップを使ってパンに玉子と共に挟む。

・添えてあるバナナは、カブトムシさんにあげた残りをいただきました。生姜紅茶には棗を入れていつも煮ています。生姜はすり下ろすよりスライスした方が辛味が出て好みです。


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・こちらはいつかのサンドイッチ、米粉パンを使ってヴィーガン玉子やベーコン風大豆ミート等を挟んでいます。レシピはまたの機会に……

 

 

 

“ぼくはオブジェになりたい”その真意はいずこ

先日【ぱぷ火vlog#2・文豪の朝食】を出しましたが、その題名にも入っている“ぼくはオブジェになりたい”という文言が動画内で触れられていないので訝しんだ方もいらっしゃったかと思います。


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文豪とは誰を指すのかを明かさずに想像していただけたらとの思いから、動画のタイトルやサムネイル画像にはあえてそれとわかる固有名を出さずに、何かその人を象徴するような言葉を入れようと考えたところ、ぱっと出てきたのがこの記事のタイトルにも入っている文言で、これは三島由紀夫氏のある随筆のタイトルであります。(私は未だ三島由紀夫氏の熱心な読者というにはほど遠いので、より氏に相応しいものがあったかもしれません。)

手元にある『三島由紀夫全集第29巻』新潮社(1980)のp.403を開きますと、三島氏が映画俳優をやるとかやらないとか書いてあり、ほんの数ページのエッセイ(初出は週刊コウロン・昭和34年12月1日)ですが、かの事件のことに思いを致しながら読むと、どきどきします。

氏はこのエッセイの中で映画俳優を“極度にオブジェである”とし、“いちばん行動らしくみえて、いちばん行動から遠いもの”としてその原理に魅力を感じた、と述べています。自分の自由意志のない俳優の演技は、“ニセモノの行動”であり、その“ニセモノの行動”に魅力を感じたがゆえに“俳優になりたい”と……

“ぼくが映画俳優になりきれば、ぼくの知らないぼくを、どこかで見られるかもしれないという期待がある。これは愉快な期待である。”

“物理学でいう反陽子の世界みたいなものに、いつも憧れていた”――というのは、いくつか別の箇所で氏のキーワードになっている「不可能」を可能にする道に繋がるということでしょうか。そうすると、氏の最後の行動の意味するところは……

ああ、考えれば考えるほどに深淵の中へ引きずり込まれてしまいます。私は文学研究者ではないので、まだまだ理路整然とは行きません。ただ一人の宇宙の中を浮遊しています。今はまだ、この浮遊を楽しんでいるところです。

・追記:気になったのは“映画界の毒”とは何であるのか?それと、氏によって語られた吉田松陰についてですが、「松陰は“オブジェ”であるのか?」という疑問が頭をもたげてきました。三島氏の文章は何度読んでも飽きませんね。

«~もっとゆっくり読書に浸りたい……🐧💚~»

※利用画像:林忠彦三島由紀夫

フハフハとしたドーナツの作り方、珈琲と共に

急にスタバのシュガードーナツを欲したのですが、自宅で賄いたかったのでドーナツを作りました。イーストを使わないので生地は寝かせずすぐ揚げられます。ベーキングパウダーを使うので食感や風味はパン生地のドーナツとは異なりますが、水分量を多めにしており中はフンハリ外はカリツとして、私はわりと好みなのです。

・フハフハドーナツ6個分

1.中力粉280g、ベーキングパウダー9g、塩2g、甜菜糖42gをボウルに入れヘラで塊をつぶした後、すくって少し上から落とすという動作を繰り返し空気を含ませるようによく混ぜる。

2.1へ水140g、米油28gを入れ、練らないようにさっくりとかつよく混ぜる。(炊きたてのご飯を混ぜる時のようなやり方ですね。)

3.油を180度に温め、べたつくので予め手に常温のサラダ油を付けて、6等分した2の生地を軽く丸めて指で穴を開け形を整えながら、そっと揚げていく。1,2分したら160度に下げ、表面が割れたら裏返し、色付いたら引き上げる。(使用する器具や油の量によって、適宜温度調節します。また、生地が厚めである場合は低温で長めに揚げます。)

4.甜菜糖に少しずつ湯を入れて適当な固さにしグレーズを作り、3の粗熱がとれたらスプーンでかけて塗る。または、黒糖ときなこを袋に入れて空気と共に振り混ぜ、そこへ粗熱のとれたドーナツを入れてまぶし付ける。


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時間を置くとまた味が変わって楽しめました。

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・本の紹介あるいは読書の感想等も、追々書いていけたらと思っています。

 

【ごはんと読書vlog#2】作りました🐧💚

「【ぼくは】文豪の朝食をプラントベースで再現してみた【オブジェになりたい】@papusaka084」

……という題名で、youtube動画のぱぷ火ちゃんねる第三弾【ごはんと読書vlog#2】ができました。→【https://youtu.be/CLtXyZZ8G5k

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もっとゆっくり読書に浸りたい……🐧💚

 

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ぺんぎんロマンス§1

私はその日プロヴァンス風の料理本を手に入れ浮かれていた。

時に台風の荒れ狂う夜である。

深緑色の扉をやっと開け舩坂書店の外へ出ると、目の前の道路標識が強風でたわみ、耳をつんざく轟音に連動して奇妙なリズムを刻んでいた。

それはいつの時代だったろう?

「……オレンジ色の光の風に乗って揺れる緑の木漏れ日が、庭に置かれた白いテーブルに形容し難い色彩をつくっていた。カラフェに注ぎ足してきた白ワインを抱え、〈しるびあ〉が現れる。私は椅子に戻って腰掛ける。そして私たちは、話の続きを始めるのだった。時間を忘れた私たちは、蝋燭に火を灯し続けては、やがて星屑が囁くのを止めても尚それを続けた。」

……頭は幻想に引きずられたまま、体は死をももたらしかねない大地の脅威にさらされて、心が錯乱をきたし果てには価値を転倒させてしまった。つまり、私は荒々しい混沌に何かを夢見、むせぶような終わらない夢の中に死を――魂の死を見たのである。思えばそれは眠りに似ていた。私は考えた。たとえば海の潮風は、そのどちらをもたらすのだろうかと。

君が言った言葉を思い出す。

“魂が死ぬのは悪いことではないよ。それが生きるということであるのだから。死の中に生きるのか、生の内に死ぬのか、答えは二つに一つとは限らない。”

君は続ける。“あなたは何か、とてつもなく長い小説でも読んだのね”

「それでは救いはどうなるのか?」

「救いなどないよ、」「うん、救いなど存在しないね。」

“だけどやっぱり、人生は幸せでないとね”

――あそこにあったのは、光でもなく影でもなく、またテーブルの白色でもなかったろう。

私はしるびあの瞳に時折兆す、隠しきれずして波立つ漣を認めていた。その瞳を想像し、その奥にゆらめく火影を探しては眠れぬ夜を明かすのだった。


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チェリーベーグルの作り方

たいへん遅くなりましたが、youtubeの【ぱぷ火の読書vlog#0】→【https://youtu.be/fcoLW-kbxmc】内で食していたベーグルの作り方を記しておきます。


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・チェリーベーグル(4個分)

1.冷凍アメリカンチェリー90gを出しておき湯80gと合わせ30~40度くらいになるようにしておく。

2.中力粉300gにインスタントドライイースト3gと甜菜糖12g、塩2gを加え、1を入れて10分程捏ねる。(水分量はお好みで調節します。)

3.生地が滑らかになったら四等分にして丸め、表面の乾燥に気をつけつつリング状に成形していく。発酵時間は季節や室温等も考慮の上お好みですが、大体30分前後でしょうか。

(私はたいてい丸めた生地を手で楕円形に伸ばし、長い方の辺から空気が入らないように手前に転がしつつ棒状にして、細くした一方の端を平らにつぶしたもう一方の端で包んできつめに閉じます。)

4.すぐ焼けるようにオーブンを200度に温めておき、発酵の終わった生地を中火で表裏1,2分ずつ茹でた後、オーブンに入れ15分程焼く。


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・スコーンとヴィーガンスクランブルエッグの作り方は、また後ほど書いていきたいと思います。

 

 

ベーグルとおにぎり


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「ベーグル」それはどういう響きをもって、人の心に何を語りかけるのか?少なくとも「おにぎり」ほどには何ということもない、私にとっては好みのパンの一種の呼び名です。

しかしながら、何が一体日本人とベーグルとを結び付けているのだろう?……そう考えると案外、私たちはいわゆる“デラシネ”なのでしょうか。私があの夏のベーグルの記憶にとらわれ、それを呼び起こすのも、何ら不自然ではないと思ってよいのでしょうか。

さて、あの夏のベーグルとは、私が一人暮らしを始めた頃に人生で初めて作ったパンのことです。それはプレーンのベーグルでした。小さな台所の窓から射す木漏れ日が、壁紙の白に揺らめきながら自然の営みを映し出していました。

今から思えば発酵し過ぎた上に生焼け気味だったのではないかと思われるので当時がっかりした記憶があるにもかかわらず、今となってはそれが不思議とノスタルジックに思い出され、その時の味を再現したくなってしまうのです。焼き上がりを待つときめきと焼き立てを台所に立ちながらほおばった瞬間は、年月を経て抽象化されたことにより忘れ難い記憶として定着したのでしょう。

しかし、そのレシピを探していたのですがまだ見つかっていません。もっとも再現するには、わざと同じように失敗しなければなりませんが……何はともあれベーグルとの相性は良さそうなので、これからも色々とその時々によってはアレンジを加えつつ作っていきたいと思っています。

それはそうと、おにぎりには化石が存在するようですが、ベーグルの化石なるものはあるのでしょうか?パンの化石ならあるようですね。機会があればこの目で見てみたいものです。

・(作ったベーグル一覧)

   ・チェリーベーグル