ぱぷ火🐧💚ご飯読書哲学『ぺんぎんロマンス』

霞を食べて生き延びたい『ぺんぎんロマンス』

芥川賞受賞作『硫黄島』感想続き

こちらのyoutube動画→【ぱぷ火の読書vlog#1】【https://youtu.be/m2bT_UZGQCs】にて取り上げました、菊村到氏の『硫黄島』について、動画内では話さなかった感想を短いですが以下述べます。

「一つの作品を読み終えると、途端にしーんと世界が静まり返りまるで私一人が荒野にぽつねんと立っていたのが、目の前の本と契約を交わして、物語との――ひいては世界との何か結び付くような感慨に浸ってしまいます。あるいはこれは一種の妄想でしょうか。

この短い数十ページの中、どの言葉をとっても無駄が無く感じました。また一つひとつの表現が忘れ難い印象をもって心に鮮やかに描き出され染み渡るようでした。そしてそれは、深く体の奥にまだ残り火のようにわだかまっている……」

硫黄島日記の謎について――私自信も、著者のように考えを巡らせてみたいと思います。


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